中耳炎

豊見城動物高度医療センター
尾崎 健太郎 先生

使用機種:Vet-MR Grande
患者
5歳1か月 去勢♂ フレンチブルドッグ
既往歴
特になし。
現病歴
半年前から右捻転斜頸がみられる。
半年前から右捻転斜頸が見られ、他院で治療を行っていたが、改善が認められない為、紹介として来院。
初診時所見
右耳
 水平耳道の狭窄、腫脹
 耳垢+ 鼓膜確認不可
 膿の匂い++
神経学的検査
 姿勢 右捻転斜頸
 姿勢反応
  paper slide test 四肢ともに正常
  hopping 四肢ともに正常
脳神経検査
 眼振 左右なし
 頭位変換 左右ともになし
 
※犬の性格上、細かい検査はできず。

MRI画像所見
右耳の中耳炎および内耳炎による末梢性前庭障害と判断した。造影増強を認めず、またT2WIで強い高信号およびFLAIRで高信号を示すため、粘稠性の高いいわゆる一般的な鼓室胞炎を伴った内容物と判断する。頭蓋内への炎症波及は確認されなかった。
治療経過
抗生剤を変更し、少し改善が見られた。
その後、他国へ帰国してしまったため経過は不明。
T2強調像 cor TE=90ms TR=6630ms TA=10’36”
FLAIR cor TI=1800ms TR=7000ms TA=7’56”
造影T1強調像 tra TE=26ms TR=600ms TA=9’27”

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