高いコンパクト性に、優れた操作性。タイミングを選ばずに導入できるS-scanは、よりよい診療を目指す開業医にとって有力な選択肢です。

まつかわ整形外科クリニック ( 大阪府堺市)

松川 将隆 先生

導入MRI
S-scan

来院患者数は1日300名以上。かかりつけ医として地域に根ざす

地域のかかりつけ医として、数多くの患者さんを診療しているそうですね。

もともと大学病院や総合病院で勤務医として働いていましたが、2009年5月に開業し、2016年に今の場所へ移転しました。現在、来院患者数は1日300~350名ほどを数え、私と4名の常勤看護師、3名のセラピスト、その他スタッフが診療にあたっています。

患者構成はいかがでしょうか。

ほとんどが若年・中年層で占められ、高齢者は3割ほどです。そういった点では、一般的なクリニックと構成が異なるかもしれません。近隣に学校も多いため、子供の外傷が多いですね。また最近は、ホームページを見て、MRI検査やセカンドオピニオンを希望して市内や遠方から来院する方もいらっしゃいます。

子供の患者さんに安心を与えるオープン型MRI

S-scanは2021年6月に導入したそうですね。

正直、開業当初はMRIを導入することを諦めていました。設置スペースの問題もありましたし、自分の中で、“開業医はX線やエコーなど限られた機器を使用して、できる範囲で診察するもの”と考えていたのです。

必要時には他院へMRIを依頼していましたが、日々の診療においてより深い診断をしたいという思いが芽生え、自然とMRIの導入を意識するようになりました。

S-scanの選択に至った経緯は何でしたか。

きっかけは1枚のダイレクトメールでした。診察室の院長用のラックにパンフレットが入っていたのです。今までそうした類のものは中を見ずに捨てていましたが、たまたま目に入り、非常に興味を持ちました。

ダイレクトメールのどこに惹かれたのでしょうか。

一番は、オープン型であることでした。やはり、MRI機器特有の圧迫感を嫌がる患者さんは多く、特に子供の患者さんにとって、撮影時に親が側にいて手を握ってもらえるのは、大きな価値があると思いました。

その後、メディアーク社の担当に来ていただき説明を受け、設置スペースも問題ないということで決めました。コンパクト性は開業医にとって非常に大きなメリットですね。

何かあるに違いない――MRI実施の基準

現在、1日何名ほど撮影を行っていますか。

1日10数名、1カ月で230名ほどです。MRIの実施については、X線画像と患者さんの主訴から総合的に判断しています。「このX線画像の状況で患者さんがこんなに痛がっているのだから、他に何かあるに違いない」という考え方です。

実際、S-scanの導入で、診断や、紹介の要・不要の判断が早くなりました。これまでは、いったん注射で様子を見て、その後も改善しなければ近隣の病院へ紹介するというプロセスを経ることもありましたが、S-scanのおかげで、早期から鑑別できるようになりました。

迅速なトリアージは、治療の効率化にも繋がりますね。

また、患者説明でも、MRI画像を見せることで、患者さんに寄り添った丁寧な説明ができるようになりました。例えば脊椎疾患の患者さんに手術を告知する際にも、画像を見せながら神経症状が出ている理由や転帰をきちんと伝えることで、治療方針に納得していただけるようになったと感じます。

S-scanの活用で最も印象に残っている事例を教えてください。

変形性膝関節症の50代の患者さんのケースでしょうか。X線画像では大きな異常は認められず、私自身も軽症だと思っていたのですが、S-scanで撮影したところ骨挫傷が見つかり、壊死が始まっていることが分かりました。

S-scanによる変形性膝関節症の画像

X線画像による診断の限界をカバーしているのですね。

他にも、痛みを訴える子供の患者さんで、X線画像では見つからなかった骨折がS-scanで発覚したこともありました。こうしたレベルの外傷は、いずれ自然治癒するのかもしれませんが、状態を正確に把握することで患者さんの心構えも変わりますし、サポーターや装具などの使用法も違ってきますので、治癒過程にも影響を与えると思います。

柔軟に対応できる機動力の高さが大きな強み

他にもメリットを感じる点はありますか。

操作性が優れていて、看護師が操作できる点は非常に画期的です。一般的に撮像は放射線技師が行うべきだとは思いますが、実際問題として、多くのクリニックで課題となっているのは技師の確保ではないでしょうか。そういった意味では、MRI検査がどれだけ発生するか分からない状況で、看護師のみでシフト対応できるのは大きなメリットです。

画質についてはどうですか。

画質だけをみれば、やはり超電導が有利でしょうから、そこは“棲み分ける”のが良いと思います。当院でも、股関節唇損傷や軟部腫瘍が疑われる症例については、最初から他院で撮影をしてもらい診断しています。一方、ハイリスクではない症例に対しては、S-scanで十分に対応できています。時折、緊急処置が必要な症例に遭遇しますが、撮影方法を絞り込み、検査の予約枠に割り込ませて15分で撮影することもあります。柔軟に対応できる機動力の高さは、S-scanの大きな持ち味です。

最後に、S-scanの導入や買い替えを検討している先生方にメッセージをお願いします。

開業の立ち上げ時にいきなりMRIを導入するのは、やはり経営的なリスクもあり難しいと思います。しかし、コンパクト性に優れたS-scanであれば、経営の見通しが立ってから導入することも可能です。タイミングを選ばずに導入できるS-scanは、よりよい診療を目指す開業医の先生方にとって有力な選択肢となるのではないでしょうか。

導入製品

S-scan

高品質の筋骨格画像を提供する、
コンパクトで経済性に優れたクリニック用MRIシステム

S-scan

※本レポートの記載内容は、製品の仕様値として保証するものではありません。

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