超電導MRI中心の検査体制の中でも、オープン型で立位撮影ができるG-scan brioは独特な機能を生かして日常診療に役立っています。

古賀病院21 ( 福岡県久留米市)

二子石 直樹 さん<右>、郡山 史行 さん<左>(診療放射線課)

導入MRI
G-scan brio

診察当日にMRI検査を実施。整形外科に強い地域の基幹病院

貴院を含む社会医療法人天神会は、地域の基幹病院として久留米市の医療を支えています。病院の特徴をお教えいただけますか。

二子石:当グループは、市内の3つの病院「新古賀病院」「古賀病院21」「新古賀クリニック」を中心に様々な医療・福祉施設を運営しています。中でも「古賀病院21」は整形外科に特化しており、数年前に「整形外科センター」も設置されました。一般外傷から脊椎疾患・慢性関節疾患まで幅広く扱い、手術数も年間1,100件以上に及びます。常勤医は6名で、九州大学から若手医師が派遣されていることもあり、医師数は年々増えています。

整形外科領域では、近隣の医療機関からの紹介例も多いそうですね。受け入れ態勢が充実しているとの印象があります。

二子石:一般に、患者数の多い病院では、診察日当日はMRI検査を実施せず予約をとって帰っていただくことが多いですが、当院では原則として診察日にMRI検査を行い、結果までお伝えしています。

当日に検査ができるのは、患者さんにとっても嬉しいことですね。1日あたりのMRI検査の実施件数はどのくらいですか。

二子石:30~40件です。MRI機器に関しては、超電導MRIを2台とG-scan brioを1台揃えています。通常は超電導MRIをメインに扱い、G-scan brioは待ち時間短縮のための“3台目”として使用することが多いです。曜日や時間帯によっては、検査まで3~4時間かかることもありますので、軽傷者や手術予定がない患者さんに関しては、医師と相談の上、G-scan brioに振り分けています。 ほかにも、閉所恐怖症や立位撮影が望ましい例など、超電導では対応できない患者さんにG-scan brioを活用しています。

確かに、閉所恐怖症のケースでは、オープン型MRIの特性が活きますね。

二子石:閉所恐怖症の患者さんについては、当院にオープン型MRIがあることを知った他院から紹介いただくケースもあります。実際に検査を受けた患者さんの反応も良く、「この機械なら大丈夫」との声をいただきます。

立位の撮影に関しては、どのような疾患の方が多いですか。

郡山:主に腰椎椎間板ヘルニアと腰椎すべり症です。そのほか、臥位よりも座位や立位の方が楽だと訴える腰痛患者さんにも使用されます。

二子石:臥位と立位の両方をとる場合は、ポジショニングやセッティングまで含めると1時間ほどかかりますので、立位の撮影が必要な患者さんは、比較的混雑の少ない午後の時間帯に実施しています。

技師の立場からみて、立位で撮影することのメリットは何だと思いますか。

郡山:やはり、症状と撮像の一致がはっきりと確認できる点ではないでしょうか。もちろん、臥位の撮像でも患部の“位置”はわかりますが、立位であれば圧迫や狭窄などの“状態”まで把握できるため、より確信が持てるという印象です。

二子石:症状が出ているときの状態が画像で視認できれば、患者さんの理解もより深まると思います。

試行錯誤を繰り返し、超電導に“最大限近づけた”撮像プロトコルを作成

G-scan brioが導入されたのは2015年8月だそうですね。超電導MRIがすでにある中で低磁場MRIを導入したわけですが、画質に対する印象はいかがですか。

郡山:それまで我々も医師も超電導の画像に慣れていたわけですから、正直、導入当初は、画質に対する不安はありました。しかし、実臨床の中で試行錯誤をしながらパラメータの調整を重ね、ある程度、画質のクオリティを超電導に“近づける”ことができました。現在は、首や腰、膝など、部位に応じて合計10種類ほどの撮像プロトコルを備えています。

二子石:重要なのは、撮像時間と画質のバランスですよね。当課独自の撮像プロトコルを作成するまでには相当な苦労があったと思いますが、郡山さんのおかげで、MRI担当以外の技師でも良好な撮像が得られるようになりました。

低磁場MRIでも、撮像プロトコルの工夫により、一般的な整形外科症例の診断にかなう画質レベルに引き上げられたということですね。数多くの検査をこなす中、どの技師でもMRIを扱えるというのは臨床的にも大きなメリットがありますね。

二子石: MRI検査を行う技師を育成するには時間がかかります。当院では、新人の診療放射線技師には一般撮影を担当してもらい、個人の特性に応じてCT、血管造影、MRIの実経験を積ませています。MRIも、撮影のみであれば1年ほどのキャリアで実施可能ですが、読影力やロスの削減といったテクニック面については、豊富な臨床経験が求められます。特に超伝導MRIでは、頭部や腹部も含めた幅広い領域の知識が必要です。 その点、G-scan brioであれば領域もほぼ整形外科に絞られますので、技師にとってのハードルは低くなります。そういった意味では、G-scan brioは“MRIの登竜門”といえるかもしれません。

導入製品

G-scan brio

立位・荷重位での撮影が可能な機能とデザイン

G-scan brio

※本レポートの記載内容は、製品の仕様値として保証するものではありません。

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